家の価格はなぜ上がり続ける?
まずは、住宅業界の背景からみていきましょう。
今から40年前、1980年代の新規住宅着工件数は約160万戸でした。
しかし、少子高齢化による人口減少に伴い、令和2年の新設住宅着工戸数は、約82万戸に減少しました。
国土交通省「建築着工統計調査報告」
単純に考えると、住宅メーカーの売上はどんどん減ってきているはずです。
しかし、住宅メーカーは、市場が縮小する環境の中でも売上を維持し、伸ばすため、1戸あたりの販売単価を上げていく必要に迫られました。
家を高価格で売るための秘策
Ⅰ.高性能の商品開発
住宅の販売単価を引き上げるための方法として、住宅メーカーは高性能の商品の開発をしています。
十分な耐震性を兼ね備えた家や、高機密高断熱の家等、新商品の研究や開発、改良を日々行っています。
しかしながら、こういった家はどうしても高くなりがちです。
どこまでが必要なスペックなのか、予算オーバーしてまで必要なスペックなのか。
しっかり考える必要があります。
Ⅱ.最高の家を最高の予算で建てる
担当者のミッションは、「お客様の希望する家を提案し、売ること」です。
つまり、住宅ローンの借入れできる範囲で、あの手この手で希望する最高の家を提案してくれます。
当然のことながら、仮に住宅ローンが4000万円借入れ可能な方であれば、4000万円めいっぱいで最高の家の提案をしてくれます。
希望の大きさや間取り、性能を詰め込んだ理想の家であることは確かかもしれません。
しかし、担当者は理想の家を建てることこそゴールですが、あなたは家を建ててからがスタートだと言うことを忘れてはいけません。
住宅契約までの道のり
担当者は、どれだけ契約が取れるか住宅契約数も求められます。
そのため、担当者は最短距離で契約できる方法を考えます。
家を建てるまで少なからず、クリアにしなければいけない問題や障害があります。
ところが、問題や障害をクリアしてから契約しようとすると、
「大変そうだから、もう少し待とう」
「他とも相談してみよう」
と、契約が先延ばしになる可能性があるので、とりあえず契約に持っていこうとします。
しかし、問題や障害をもったまま契約すると、家を建てざるおえなくなってしまうのです。
そうすると、家を建てることが「目的」となってしまいます。
その目的のために、どう問題や障害をクリアするかという視点にすり替えられます。
本当に大切なことは、まず自分たちがなぜ家が欲しいのかを考えることです。
家を買うことによってどのようなメリットがあるかと同時に、どんな問題や障害があるのか。
それをクリアしてでも家が欲しいのか、欲しくないのか。
それでも、家が欲しいと考えたらと、無理なく買える家の予算を買う前にしっかりと考えましょう。
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