家を現金一括購入！メリットとデメリットは？

家の購入には、まとまった資金が必要です。

だからこそ家を購入する人の大半が、住宅ローンを組んで購入します。

しかし、もし手元に現金があるなら、現金で家を一括購入した方がお得なの？

家を現金一括購入した場合のメリット・デメリットをみていきます。

以下の場合、35年間で支払う利息は、8,579,007円です。

 【借入条件】

借入額：3000万円

借入金利：1.5%

金利種類：固定金利/元利均等返済

※ボーナス払いなし

最長の35年で住宅ローンを組んだ場合、支払う利息は結構な金額になります。

現金で一括購入すれば、この住宅ローンの利息を払う必要はありません。

また、住宅ローンを借りる際、金融機関に支払う事務手数料や保証料、契約書の印紙代なども不要になります。

家を現金一括で購入する場合、住宅ローン手続きが不要です。

そのため、住宅ローンを利用する場合と比べて、購入の手間が減ります。

急ぎで購入したい場合、購入申し込み後、早ければ1週間程度で売買契約、同時に決済、家の引き渡しも可能です。

※決済とは？

お金を払って受け取るといった経済取引を完了させること。

また、売主が早く家を売りたい意向があれば、現金で買ってくれる人は大歓迎です。

なぜなら、一般的に住宅ローンを利用する場合、申込み手続きや審査、契約など家の購入申し込み後、1～2ヶ月程度かかるからです。

一般的な不動産購入時に必要な登記費用は３つあります。

（１）所有権保存登記 

所有権登記のない不動産について、最初に行われる所有権の登記のこと。新築物件を購入した際、必要です。 

（２）所有権移転登記 

不動産を購入した際、前所有者から所有権を移す登記のこと。中古住宅は、土地と建物それぞれ所有権移転登記を行います。新築住宅の場合は、土地のみ売主から買主への所有権移転登記、建物は所有権保存登記を行います。 

（３）抵当権設定登記 

金融機関の住宅ローンを利用し、不動産を購入した場合、住宅ローンの返済が滞った際、不動産を差し押さえることができる権利・抵当権の登記が求められます。

このうち、（３）抵当権設定登記は住宅ローンを組まなければ、発生しません。

①所持金の減少

家を現金で一括購入すると、所持金が大幅に減ります。

購入後も、維持費が必要だったり、急な出費があるかもしれません。

購入後の暮らしも考えておきましょう。

 ②住宅ローン減税が適用されない

住宅ローンを利用せずに家を購入することになるので、住宅ローン減税が適用されません。

③団体信用生命保険をかけられない

団体信用生命保険は、住宅ローン返済中に万が一があった場合、保険金により残りの住宅ローンが弁済される保障制度です。

つまり、生命保険と同等の効果があります。

そもそも現金で一括購入していれば、入っていない保険です。

住宅ローン金利は1％程度と、マイカーローンや教育ローンなどの金利と比べても低く設定されています。

これからお子さんの教育費がどんどんかかってきます。

そういった際は住宅ローンを組み、手元に現金を残しておいたほうがいいケースもあります。

また、手元に現金が豊富にあると、急な出費、天災や病気の備え、就労不能や失業リスクへの備えにもなります。

現金一括購入がいいか、住宅ローンを組んだ方がいいかは、人それぞれ異なります。

しっかりとライフプランを行い、これからかかるお金を＜見える化＞することでお金の流れが見えてきます。

ライフプランを踏まえ、現金一括か住宅ローンのどちらがあなたに合っているか冷静に判断しましょう。

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